今回は下仁田の鉱山を訪ねてみました。



小雨です。砂防ダムが泣いているようです。



立ち入り禁止の西牧鉱山は、ジオパーク関係者の方、鉱山管理者の方に許可を頂き見学させていたいただきました。
群馬の石に指定された鶏冠石が採取され、若林鉱が発見されたところです。ふむふむ。


場所を移して中丸鉱山です。沢をとにかく上ります。



途中見下ろしたところ。

 坑道入り口がありました!特にめぼしいものは取れません。ツワモノどもが夢の跡。

  お決まりのダムカード採集。


今回採取したもの。

石英中の塊状の輝安鉱・・・? 四面銅鉱の可能性は・・・?



以前採取した同じような岩体を成分分析したところ、灰黒部分はアンチモンでした。なので黄色い部分は黄安華でしょうか?雄黄も採取できるはずなので・・・他県の産出例を見ると・・・鉱 物生成順序は 微粒硫化鉄→ 輝安鉱→ 黄鉄鉱→辰砂→白鉄鉱→ メルニコバイ ト→雄黄→硫黄脈 となっています。
 







鮮やかな赤色のグラデーションですね。これこそ成分分析したいものです!



 庭の桜が咲いています。





週が変わって今日は砥沢鉱山跡へ

 南牧村を目指して行きます。

  

戦国時代から金を採掘していたそうです。詳しくは群馬県立自然史博物館の砥沢鉱山の資料を検索してみてください。

中は危険なので立ち入り禁止です。適当に周囲の石英の塊を見つけて割っていきますが・・・まあ、ないですね。
でも お天気が良いので長閑な気持ちになります。

   

 砥沢鉱山試料として。春の夕焼けのようです。



 

。 途中の道端にコッペパン専門店とあったので思わず。
パキスタン人直伝のカレーコッペと、自家製ジャム(苺とブルーベリー)コッペ。どれも美味しかったです。




町中へ戻る途中に寄った河原で石器を拾いました。少し離れた馬山の方では縄文人の居住跡や石器などが発見されています。河原の様子も興味深い。

   石器

   

  



 ”宮室の逆転層” 地層が大きな地殻変動で上下逆さまになった様子が見られます。




 ”大桑原の褶曲” 地層が横からの圧力に押され、ぐにゃりと曲がった状態。




 

”川井の断層” 中央構造線です。関東では大部分が地下にあり、地上ではっきりと目視できるのはここだけです。




こちらが”跡倉層のすべり面” 日本の地質百選に選ばれました。
約6500万年前に海底溶岩が変成した玄武質の緑色岩の上に、後から滑ってきた約1億3千年前の海に堆積した砂岩(跡倉層)が乗っかっている状態です。オォ~

  






最後に、自然鉄が取れるという上蒔田に行ってみました。家の近所です。

 蛇紋石をいくつか拾って見ていますが、今のところ見つかっていません。写真は黄鉄鉱がきれいな緑色岩です。上蒔田産。




    砥沢の石を観察しているところ、緑色の何かが・・・





   

  

 

  

 




ここからは前回の続きの秩父鉱山の鉱物たちです。



エピドートに柘榴石、黄鉄鉱やら盛りだくさんです。






希塩酸をかけて現れたのが赤い柘榴石。石英と方解石の層状塊中。


























 

気づけば庭の桜が満開です!