ムーミン谷の鉱物たち

1943年、今から80年前のこと、
作者トーベ ヤンソンが15歳のときから寄稿している
雑誌『ガルム』のイラストの片隅に、
初めてムーミンと似た姿形のキャラクターを描きました。

来年は生誕110年です。
本棚から取り出して読み返せば
子どもの頃には気づかなかった石の数々。

イメージカットとともにお楽しみください。
※ イラスト出典 講談社文庫 初版1978年



楽しいムーミン一家




ムーミンママは、けわしい岩のかげにかくれた小さい砂浜におりていきました
そこには、青い浜かんさしのむれがはえていましたし、
かぜがふきこんでくるたびに、浜むぎが細いくきをふるわせて、サラサラ鳴っていました。

スノークは、ふるえる足をふみしめながら、そのわれめにのぼっていき、
かみなりでさけた、黒々とした岩のかべを見上げました。
岩はこくたんのようにまっ黒でした。しかし、その中にきらきら光るしまが走っています。
金ーーー金に違いありません。







ルビーの色は、しょっちゅうかわりました。



はじめはとても青白い色でしたが、それからきゅうに、ピンク色のかがやきが、
まるで雪をいただいた山の上にさした朝日のよう、さっとその上に流れました。



まっかなほのおが、その中心からほとばしったかと思うと、
ルビーはまるで、火のおしべをもった、大きな黒いチューリップみたいになりました。



 

パーティーはたちまち活気づいて、まもなくたけなわになりました。
ルビーの王さまは、草の中におかれて、いよいよう美しくもえあがりました。





飛行おには、もうさがすのをあきらめて、つかれきった悲しそうな顔で
噴火口のふちにこしをおろして、一休みしていたのです。
ところが、そのとき飛行おには、地球の上に赤い点が光っているのを見つけたのでした。
それは、世界でいちばん大きいルビー自分がもう何百年も前からさがしていた
ルビーの王様に違いありません。







ムーミン谷の彗星




いま、深いわれめがいりみだれている、あれはてた谷間をたどって、
三人は歩いています。そこは、うす暗くて、気味の悪いほどしずかで、
さびしいところでした。三人は、ひそひそと声をかわしました。
「気をつけろよ。ここだ」 スナフキンが、そっといいました。
みんなは身を乗りだして、ながめました。せまい谷間に、
数知れぬほどたくさんの赤い石が、ほの暗い光の中にかがやいています。





すると、見えたではありませんか。
おそろしい大とかげが、ガーネットの山の上、にうずくまっているのが。








こんな海の底では、彗星がことさらに大きく感じられ、
まるではあはと息をはずませながら、
湯気の中で揺れているように思われました。



ふわりと難破船の中へころげこみました。
わたしだって、宝石や金や真珠やダイヤモンドが、大すきよ。
きっと、この中にもあるわ。さがさない?








「こうなったら、あの子に、なにかとってもいいものをやりなさい」
ムーミンままは、こっくりとうなずきました。
ママは、おばあさんからもらったエメラルドを、スニフにやろうと、決心したのです。
あのエメラルドなら、子ねこのくびかざりには、ほんとにいいでしょう。








ムーミントロールは、外へはいだして、山の上へすわりました。
彼は、彗星が投げすてていった、隕石をひろいあげてみました。
それは、黒くて、ぎざぎざとがっていて、とても重いものでした。









ムーミン谷の仲間たち




マホガニーの家具の上に、雨がばらばらとうちつけ、どうどうとした
石膏のヘルムさんの像は、台座の上からころげおちていくつかにくだけました。





一目見たところでは、かれはほんの小さなフラシ天のいぬで、
・・・しかし、よく見ると、その目はほとんどトパーズ(黄玉)みたいでしたし、
首輪のとめ金のそばには、ほんものの小さい月長石をはめていましたっけ。













スナフキンは言いました。
「あの人は、天蓋つきのベッドをまだ、もっているんだ。
そしてこのベッドときたら、ネエ、スニフ、
金でできていて、ぎっしりダイヤモンドや玉髄がはめこんであるんだぜ」






ムーミン谷の夏まつり




「あれは、せっこう細工よ。」
と、ミムラねえさんがいいました。そして、じぶんはりんごを一つとって、かじったと思ったらさけびました。
「あ、これは木だわ!」
ねえさんのことばをきいてちびのミイはげれげれわらいました。












ムーミン谷の冬




手紙はいつものように、小さい海泡石のトロッコのおきもの下においてありました。
それは、スナフキンが毎年十月に南へでかけるときに、いつものこしていく春の手紙と、そっくりでした。









ムーミントロールは石炭のかけらで、
へやのソファーのせなかへ、しずかに絵をかきはじめました。


 








ムーミン谷の11月





朝とても早く、すみきった空気の中に、はるかに、青色ガラスの水晶玉が見えました。
ムーミン家の庭にある、台の上にのった水晶玉が、このときやっと、ホムサ・トフトに見えたのです。
ムーミンパパの水晶玉です。
きれいにはききよめられて、貝がらや、こがねのつぶでふちどられた道のこともはなしました。











確かにあったはずの”ムーミンパパの思いで”と”ムーミンパパ海へ行く”が見つかりません・・・。(泣)



こちらからは今月の新入荷鉱物コーナーです!
大きさの目安はウサギ高さ約3cmです。
The little glass rabbit's hight is 3cm
価格は外税です。


 

   
メソライト India 24000円








 
ミメット鉱を伴うモリブデン鉛鉱 Mexico 3000円






 
ミメット鉱を伴うモリブデン鉛鉱 Mexico SOLD








 
ミメット鉱を伴うモリブデン鉛鉱 Mexico 2000円








   
 満バン柘榴石(スペサルティン) China 3800円








       
金緑石(クリソベリル)双晶 Chrysoberyl Colatina Brazil SOLD








    
クウォーツ(グレープカルセドニー) Indonesia 23800円






 
孔雀石を伴う藍銅鉱(アズライト) Liu Feng Shan China 2000円






  
孔雀石を伴う藍銅鉱(アズライト) Liu Feng Shan China 2000円








 
ヴァナジン鉛鉱 Mibladen Morocco 1000円







 
ヴァナジン鉛鉱 Miblade Morocco SOLD







 
ヴァナジン鉛鉱 Miblade Morocco 1000円






  
踊るリボン状ぶどう石 Morocco 1200円






リボン状ぶどう石 Morocco 800円





 
リボン状ぶどう石 Morocco 800円








 
クロム雲母 Norway SOLD








  
鉄電気石(ショール) Madagascar 2000円





  
鉄電気石(ショール) Madagascar 2000円







  
鉄電気石(ショール) Madagascar 2000円






 
32000円






3800円






   
24000円






 

12000円







3000円







2000円








no.1 リチア電気石(ウォーターメロントルマリン) SOLD




 
no.2 リチア電気石(ウォーターメロントルマリン) 2800円






弗素燐灰石 Yales Mine Canada SOLD


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