時は少し遡り・・・
年も押し迫る12月30日、隣村の山へ登ってきました。
緑色片岩が広く分布している三波川変成帯です。
かつては立派な林道であったろう残骸。


急峻な斜面を登ってゆきます。

落ちている石を確認しながら・・・

そろそろ目当てのポイントです。
かつては紫水晶が採取されたガマがあったところです。

その周辺から一応、こんなものが拾えました。


一見すると頭が折れた紫水晶かな・・・
破断面と思われたのですが観察すると結晶面に蝕像?

天井に頭が閊えたのかな?

そして柱面にはクレパスのような切込みが・・・


どの様に成長したのでしょうか?
キンク・ステップ・螺旋かな
母岩の割れ目に柘榴石と共存する紫水晶。

結晶面にはさざ波のような蝕像?




ちょっとシトリンぽい部分も。アメトリン?







右の石は道路を挟んで反対側から拾ったもの。

左は学会のデータにも記載されているチャート中の水晶。



左のものは今回一番大きな柘榴石です。まあでも8mmくらいでしょうか・・・



インクルージョンが・・・麟鉄鉱・・・?

こちらは今回一番ユニークなもの。

空隙に条線のある褐色の結晶。

さ、なんでしょう!

ううーん、黄鉄鉱が褐鉄鉱に置換されたもの? 灰鉄柘榴石の可能性は?
同じ立方晶系でカッターで傷がつかないし・・・褐鉄鉱、武石!

・・・そして見事な幾何学模様が刻まれた空隙の壁。

方解石の劈開片が集合したものかな?
角度が78度と102度に見えます。後でちょっと希塩酸をかけてみよう。⇒発砲して溶けましたので方解石という事で。


まったく、アートですね!



空隙の反対側には水晶に柘榴石たちが。



奥には両錐水晶。

この地域は日本式双晶で有名なのですが。


今回は無さげですねえ。
柘榴石はきれいなグリーンもありました。
先日の松原先生のお話によるとクロム鉱床に見られるグリーンの柘榴石は灰鉄の事が多いそうです。
色由来はクロムなので含柘榴石の表記はギリO.K?

カクタスクウォーツっぽい。

そろそろ終わりに近付いてきました・・・



最後に黄鉄鉱チームと温泉チームをご紹介して終わります。
ナニ?

まずは芸術的な黄鉄鉱。

結晶の間を、流れる河のように方解石が。




温泉チームです。
冬のの荒波を眺めながら露天風呂に浸かる黄鉄鉱と柘榴石たち。

ああ、温泉に行きたい!


一人どっぷり肩まで浸かって♨

長々とありがとうございました・・・
翌日は友人を交えて宴会、年が明けて・・・
お歳暮の飛騨牛と松阪牛でスキヤキ。
いつもありがとうございます~!


ではでは。
.今年もよろしくお願い申し上げます!
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